2014年7月25日の記事からお引っ越し
今、暑さで話題のHOTな岐阜県多治見市にて行われたヨーガ療法学会研究総会に参加してきました。
2014年のテーマは
『脳科学から見たヨーガ療法』〜心とからだの若返り〜
2014年7月4日-5日
セラミックパークMINO
気温だけではなく、とてもHOTで充実の2日間でした。
一番の目玉であった『認知症にならない決定的予防法』の著者でありダライラマ、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世など著名人の治療にあたったVincent Fortanasce先生の講演を筆頭に伝統的ヨーガを裏付ける脳科学のお話しやヨーガ療法士の先輩方の症例報告などとても実り大きな学会でした。
ヴィンセント・フォーテネイス先生はロサンゼルスの南カルフォルニア大学の神経科臨床教授であり、国際レベルで医療問題を扱うラジオ番組のホストを20年に渡り務め、ダライラマやローマ法王ヨハネ・パウロ2世などの著名人の治療にもあたったアルツハイマー病の明確な真意の確認を行うことのできる医療専門家です。ジュニアオリンピック金メダル、国際大会でチャンピオンになったのを含め、野球・空手・レスニング・テニスと多岐に渡った競技で活躍された有名なアスリートです。ご講演では現代科学に基づいた脳と神経伝達物質の働きのお話がありました
脳だけを見ると「脳が委縮してこの人は確実にアルツハイマーだったでしょう!」という方でも人間関係(コミュニティ)が良好で運動していた方では症状が全くなかった方々もいたとの事。ストレスが加齢につながっているのは科学的にわかっています。
アイソメトリック(等尺運動)の筋トレをすることで新しい筋細胞を作り、今ある筋肉が大きくなり酵素の働きで新しい脳細胞やシナプスをつくり初期の軽度認知症は治る事が出来るとの事。エクササイズを行うことは筋肉よりも脳の細胞を増やす、いわゆる加齢ホルモン(コルチゾール)を減らし抗加齢ホルモンが分泌され神経伝達物質であるGABA・セラトニン・ドーパミンの分泌が増え、脳と骨の密度が上がるそうです。ただし、激しすぎる運動は酸化ストレス、コルチゾールの生成を促し、炭水化物(認知症の原因になるアミロイドの生成を促すとの事)を過剰に欲し、関節や腱の故障につながります。あくまでも適度な運動がアンチエイジングには良いということがわかります。そしてこれは今までの学びでも知識としてありましたが、呼吸方法することもリラックス神経(副交感神経)優位になりコルチゾールの減少につながることについてもお話しされておりました。
ご自身の父親の認知症と母親の認知機能の低下にも対応し劇的に改善したエクササイズの一部を講演の中でもご紹介いただき、椅子を並べた講演会場のその場で実習を行いました。動きは我々がおこなっているヨーガ療法のアイソメトリック運動と一緒です。ヨーガ療法の場合はそこに更にリラックス神経優位に繋げる呼吸法も一緒に行っています。後期高齢者であられるはずの療法士の先輩方(80代・90代もいらっしゃいます)が足腰しっかり&脳もしっかりしている事の裏付けを改めて実感した私です。
ヨーガ療法で行っていくアイソメトリック運動は誰でも&どこででも、できる簡単な動きですがヒト成長ホルモンの分泌が促され筋肉がつき、話題のロコモティブシンドローム(運動器症候群・要介護予備軍)を予防して健康寿命を延ばすことへ繋がるのみならず、脳細胞にも働きかけて認知症の予防にも効く!!ということが科学的にも実証されているのです。
2023/2/7引っ越し